今日の禅語
錦秋多佳日
(せんしゅうかじつおおし)
山々の紅葉が錦のように輝き、
澄みきった空が清々しい日が続く秋は
一日、一日を、思い切り堪能する。
秋を満喫する。
一日、一日の生き方の積み重ねが、
大切。
今日も1日、ありがとうございました。
錦秋多佳日
(せんしゅうかじつおおし)
山々の紅葉が錦のように輝き、
澄みきった空が清々しい日が続く秋は
一日、一日を、思い切り堪能する。
秋を満喫する。
一日、一日の生き方の積み重ねが、
大切。
今日も1日、ありがとうございました。
山時雨洗紅葉
(やましぐれこうようをあらう)
全山が紅葉している時期の時雨は、
山並みを洗うように清めてくれる。
雨上がりの山の景色は、
ひときわ輝きを増す。
感動が心を洗う。
人の心も洗われて輝きを増す。
ちょっとした心小遣いや親切、思いやり。
自然の景色など。
大人になるにつれ、感動は少なくなっていく。
子供の時のように、感性をフル稼動して
感動しよう。
今日も1日、ありがとうございました。
下山路是上山路
(あさんのみちはこれじょうざんのみち)
山を下る道は、
そのまま登る道でもある。
何事も表裏一体。
得たことを伝えることが
禅の流儀。
自分が努力、精進して技術や知識を得る。
それは立派なことではあるが、
まだ、道半ば。
自分が体得したものを伝えていく。
という路程が残りの半分。
自分が得たものを、独り占めして、
悦に入ってしまってはいけない。
惜しみ無く伝える。
今日も1日、ありがとうございました。
苔厚自無塵
(こけあつくしておのずからちりなし)
厚く茂った苔には、
塵も入り込む余地がない。
大人物は、心に隙がない。
経験に学んで、人としての厚みを増す。
人は、経験によって、成長、向上心し
心に隙がなくなっていく。
どんな経験も疎かなせず、
そこから学ぶ。
その姿勢が、人間としての厚みを加える。
今日も1日、ありがとうございました。
一葉落知天下秋
(いちようおちててんかのあきをしる)
色づいて落ちた一枚の葉が、
秋の訪れを知らしめる。
落葉に秋がそっくりおさまっている。
季節を感じて感性を磨く。
落葉を一枚、拾い上げて、
じっと見てみる。
たった一枚の葉にも、
秋という季節が過不足なく詰まっている。
季節を感じよう。
今日も1日、ありがとうございました。
灯籠露且低声
(とうろうろしゅしばらくていせい)
寺の灯籠も、丸い剥き出しの柱も、
しばらく静かにせよ。
自然から聞こえてくる説法の邪魔になる。
悩みの最良の解決策は、自然との触れ合いにある。
悩んでいるとき、その解決策を本などに求めることがある。
それも確かに意味があるが、
禅では自然に触れるのがいちばん。
自然だけがある場所で、何をするわけでもなく過ごす。
身心ともに自然の説法を聴く。
心が軽くなる方法。
今日も1日、ありがとうございました。
楓葉経霜紅
(ふうようはしもをへてくれないなり)
楓の葉は、霜を経ていっそう鮮やかに紅葉する。
苦しい時期が大成の糧になる。
耐えて、ためるから、高みに飛躍できる。
自然に四季があるように、人生にもそれがある。
霜に覆われている時期は、ひたすら苦しい忍耐の時かもしれない。
しかし、それは、ジャンプアップするためには、からだを沈み込ませ、力をためている時でもある。
大変な時、苦しい時は永遠には続かない。
物事の捉え方で、ポジティブにもネガティブにもなる。
どちらの結果が、良くなるか
もう、わかりますね。
今日も1日、ありがとうございました。
木鶏鳴子夜
(もっけいしやになき)
芻狗吠天明
(すうくうてんめいにほゆ)
木彫りの鶏が深夜に鳴き、
藁細工の犬が夜明けに吠える。
通常は、夜明けに鳴くのは鶏で、
深夜に吠えるのは犬。
常識にとらわれない。
分別から自由になる。
常識はふまえるが、そこに縛られない。
世の中の秩序を保つ上で、常識をふまえて行動することは大切。
しかし、発想や思考はそこから自由であって良い。
柔軟な頭と心。
今日も1日、ありがとうございました。
千秋万歳楽
(せんしゅうばんぜいをたのしむ)
千年、万年の長寿を楽しむ。
季節の移ろいの中で、
自分が生かされていることに感謝する。
100年生きたとしても、
100回しか春はこない。
そう考えると、少ないですね。
生かされている時間には限りがある。
人は、必ずお迎えがくる。
限りある時間を大事にしよう。
今日も1日、ありがとうございました。
無事大道
(ぶじだいどう)
無事が悟りへの道である。
当たり前の事を、きちんと行うことが大事。
当たり前の事が、せいかつのリズムを良くする。
使った物を元の位置に片付けるなど、
当たり前の事って結構忘れがちですが、
その小さな事がしっかりしていると
効率的になる。
当たり前の事を、当たり前にやり続ける。
今日も1日、ありがとうございました。
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