心の耳
物の声聴こえますか?
今日は1月2日です。
今日の方が元旦より空が澄んでいます。
連日、いい天気が続いているので、
子供を連れて公園で遊んできました。
私は最近、禅に興味があるので禅の本を読むことが多いのですが、
曹洞宗徳雄山 建功寺住職の枡野俊明さんの本が好きです。
この方は、住職でありながら庭園デザイナーであり美術大学の教授でもあります。
そもそも、私が禅に興味を示した訳は、禅をまったく知らないものが、禅風の庭をつくることは無理だ。
学ぶ必要があると感じたからです。
まだ、ぼんやりとしか掴めていないのですが、
やはり心というものに重きをおいた思考や生き方などがわかります。
本の中に、禅の本分は簡素である。
余計な物をそぎ落としそぎ落とし、もうこれ以上そぎ落としていくものがないところを求める。
そうなってはじめて素材の持っている力、命が輝きはじめる。
これって、引き算の美学そのものですよね。
この引き算の美学というものに
もともと魅力を感じていたので、
自分が目指していきたいのはこれだって思ったんです。
庭を造る際、全て良いもの、高いものを使って庭を造る。たしかに豪華で立派な庭が出来上がるでしょう。
ですが、そこに心がなければ、ただの豪華(見てくれだけ)な庭です。
そんなものに私は興味ありません。
良いものであろうがなかろうが、使おうと決めたその素材を、どうしたら生きてその素材が輝けるのかを考えるって
とても楽しいんです。
樹木を剪定する際も同じです。
自然の物なのでまったく同じというものがありません。
その素材の魅力を最大限に引き出す。
これも、職人の醍醐味の一つと言って良いですね。
職人の職って漢字がありますが、これは言葉を聞いてしっかり認識するという意味もあります。
職人⇒素材の言葉を聞いてしっかり認識する人って事なので、
素材自体は喋りませんが、素材の声を聴くことはとても大切な事だと思います。
簡素な中でも、素材自体が輝いているような庭造りをこれからも目指して行きます。
まとめ
素材の声を聴ける心を養うことで、その素材の魅力を最大限に引き出す事ができる